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坪根 泉*; 中島 豊; 神田 幸則*
Journal of Nuclear Science and Technology, 20(8), p.707 - 709, 1983/00
被引用回数:1 パーセンタイル:27.09(Nuclear Science & Technology)原研リニアックと中性子飛行時間測定装置を用いてタンタルの共鳴領域の中性子透過率を測定した。リニアックのパルス幅は30ns、タイムアナライザーのチャンネル幅は25ns、中性子検出器はLiガラス、飛行管は47mと190mで測定した。この測定条件は、タンタルの測定ではこれまでで最良の分解能での測定に相当する。試料の厚さは47mでの測定では1mmと10mmで、190mの測定では2mmと5mm、10mmである。測定した透過率をブライト・ウィグナーの多準位公式を用いた最小二乗法コードで解析し、100eVから3,720eVまでの632個の共鳴準位の共鳴エネルギーと中性子幅を決定した。得られた共鳴パラメータを使ってS波中性子強度関数を求めたところ、1.7keV以下では(1.660.13)10であり、1.7keV以上では(1.030.11)10で有意の差があることが分かった。